統計の「×」と「-」、「空欄」、「0」は違いがありますか。
「統計を見る」などで表示される特殊な状況はそれぞれ以下の意味を示します。
「×」はデータ秘匿を意味します。(おもに日本の統計に見られます)
「-」はデータ無しを意味します。
「空欄」は出典となる統計表の中に、該当地域の項目が存在しないことを意味します。
「0」は統計値「0」を意味します。
従いまして、それぞれは別の状況を示します。
例えば、ある作物の生産量が「×」と「-」、「空欄」、「0」の都道府県があったとします。
その場合、以下のように解釈できます。
「×」の都道府県は何らかの事情により生産量が公開されていないことを意味します。そのため生産しているかしていないかわかりません。
「-」の都道府県は統計の値が存在しないことを意味します。そのため生産しているかしていないかわかりません。
「0」の都道府県は生産量の統計値が0であることを意味します。この場合は全く生産していないか、生産していても四捨五入などの統計処理の結果0になる程度の生産量であると言えます。
「空欄」の場合は出典となる統計表の中にその都道府県の項目が存在しないことを意味します。そのため生産しているかしていないかわかりません。
以上のように「×」と「-」、「空欄」、は数値が不明である理由が、「公開されていない」のか「存在しない」のかという点で差異が生じます。
一方で、ともに「数値が不明である」という点で同じ意味と捉えることができます。
また「×」は生産者数が少ないことによる個人情報の保護等の目的で使用されることもあります。
いずれにせよ地図上では「データ無し」として処理・表現されます。
以上のような違いがありますのでご留意ください。